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ビルケンシュトック誂え靴の持ついわばワンオフ性と伝統的な紳士靴が持つ普遍性は、誂え靴という超個別対応製品で、逆に見事に連動してしまいます。程度の差こそあれ、この状況はどこでもほぼ一致します。だったら既製品の方が安くていいような気がしません? 普遍性の高いスタイルのものを発注するのって、一見大きな矛盾を感じるのですが単なる見栄のため?違います! どうかここを読み違えないで下さい。注文する側にとっては、もはやトレンド重視の既製靴では「自らが考える普遍的なもの」を追い求められないことに半ば絶望しているからこそ、それが実現可能な数少ない手段であるオーダーに走るのです! ゆえに全く矛盾しないどころか、注文靴を中心としたハンドメイドシューズ大復権の影には、このような言わば「成熟した履き手」が、まだまだ少数ながらも徐々に増えていることと密接に関連があります。経済的な面ではなく思考的な面で、身に付けるものの意識に関して格差が広がっているとも申せるかもしれません。その思考の頂点に立つグループは、収入はともかく本当に気に入ったものに対しては、得てして大金をつぎ込むものの、とそうでもないのですが。そこで出番になるのがパターンメードの靴です。
もちろん、完全な誂え靴に比べれば制約は多いものの、上述したワンオフ性と普遍性の双方がかなりの程度満たせ、かつ価格もそれよりはお手頃。前頁の山長の靴は既製品ではなく、このパターンメードからスタートした点でも履き手の心理を的確に捉えていましたし、で言い残したエドワードグリーンのもう一つの評価ポイントもこれ、すなわち”を受け付けてくれる個別対応力の細かさにあります。ここ数年のわが国の好例では、宮城興業の「謹製誂靴」シリーズも忘れてはいけないでしょう。パターンメードのみが唯一の手段ではありません。既製品だけの展開であっても、商品の特徴別に的確にシリーズ分けがなされていれば、それと近似した効果は得られます。日本の紳士靴ですと、スコッチグレインのものがその辺りには以前から長けていて、近年その分類が更に解りやすいものになっています。独善的に押し込むのではなく、彼らの「普遍性」を阻害せずに商品を選ばせてあげるような姿勢が、今後は肝心になるのではないでしょうか? お買いもの際のワクワク?ドキドキが残っていて、今一番楽しいセレクトショップとさえ言われているインターネットオークションの普及も手伝い、「一番新しいものが当然一番素晴らしいもの」なる従来の価値観は、少なくともトップランナーの消費者にはもはやありません。 紳士靴の作り手が生き残れるか否かは、要は作り手が商品を自らの価値観や戦略だけで履き手に無理矢理、上述したような履き手と一緒に靴を作り上げてゆく姿勢、同じ会社の製品の真のライバルは他社製品ではなく同じ会社の過去の名品であることに、彼らがとっくに気付いている中、その規模の大小や国の違いに関係なく、言わば「何処かの他のブランドとではなく、一人一人の履き手とコラボレートしようとする熱意」があるか否かにかかっていると思います。さてどうなるか? 2010年以降も小生の記事ではその視点を軸に様々な靴を採り上げて行くつもりですので、今後とも何卒宜しくです! 今回選んだも、1981年に“北米でもっとも機能的で快適な靴”に選ばれた名作。本国では販売終了となったモデルですが、日本で限定復刻されました。今もなおイタリア生産にこだわり、撥水性に優れ足馴染みも良いフルグレインレザーアッパー、硬さの異なる2層構造で優れたクッション性を実現するフットベッド、耐久性やグリップ力が高いビブラム?マーモラダ?ソールなど、機能が満載。デザインはシンプルなので上質感が際立ち、シックなアウトドアテイストが足元から演出できます。ビルケンシュトック ビルキー PR |
